2023-07-04 不明の地図 星々も息を止めるころ 出鱈目にこしらえた人形のように一音ずつ刻むほとんど不毛な 星形に抜いた紙 手を浸す琺瑯桶 雫が溢れて数時間のち結晶する ピンで止めた 墓標 日1日の 捨て置かれ ただ脆く 手で払い除けられるほどの なにもなさなかったなににもならなかった ただその日でさえ まったくの無意味なものの そんざいさえ許されない 世の社会のひたすらの重さより 軽さと無意味さと取るにもたらない無用なこの1日を私は選ぶ 気の抜けた風船のような怠惰でやさしい日々と