不明の地図

 

星々も息を止めるころ

出鱈目にこしらえた人形のように一音ずつ刻むほとんど不毛な

 

星形に抜いた紙

手を浸す琺瑯

雫が溢れて数時間のち結晶する

 

ピンで止めた

墓標

1日の

捨て置かれ

ただ脆く

 

手で払い除けられるほどの

 

なにもなさなかったなににもならなかった

ただその日でさえ

まったくの無意味なものの

そんざいさえ許されない

世の社会のひたすらの重さより

 

軽さと無意味さと取るにもたらない無用なこの1日を私は選ぶ

 

気の抜けた風船のような怠惰でやさしい日々と