プネウマ catch a sign
プネウマ
風船とはプネウマであると同時にポエトリーだ
さあ詩を浮かべて街を歩こう
いろとりどりを手に手に
おとなもこどもも
世界を詩で満たすのだ
いつまでもみえないもの
「探検とは知的情熱の肉体的表現である。」
世界最悪の旅
本物の君は雲の中で冷たく硬く凍りついている
ウサギの脚で君のほほをはたく
ふたりの強張りがとけたら
永遠に続く西日の世界
何もかもくっきりと輪郭を縁取るような
■
夢の中であなたは何をしていましたか
私のお腹は柔らかく膨れて
それはそれは白く輝くようで
ぼんやりとまどろむように
道の端から先までを眺めて
待っています
細く長い糸を垂らして
針に引っかかるのを
星ひとつあなたにあげるのを
■
僕の神様のかたちをおぼえておこうと
まぶたの裏で
ていねいに輪郭をなぞる
ほとんどそれは存在と同じに
まばたきを
ささやかな
まつげのかぜを
なんどでも
そっと触れるだけの邂逅
星が生まれて死ぬまでの間に
ここまでおちて欲しかった