ピンクのまんまる

毛を失った体はみっともなく丸くボールのようだった。

 

毛は気がつかづいた、思ってもみないよりどころであったのだ。

 

剥き出しの肌がひんやりと痛いほどではないが温度を感じている。

 

 

しかしながら、変化は変化だ。

 

ついぞ訪れることのなかった、変化だ。

 

 

冷たい水をひところに飲み込む。

 

 

丸いボールは惨めではあったが、それが日々というものだと心得ている。

 

 

なんにせよ、触れる肌の心地が新鮮だ